家族旅行も安心!熊が出没しない温泉地ガイド - なぜ千葉・九州・沖縄には熊がいないのか?その理由と訪れたいおすすめ温泉宿

温泉旅行って、日本の旅の楽しみの一つですよね。でも最近、いろんな場所で熊が出た系のニュースが多く報道されているので、山奥の温泉や露天風呂に行くのはちょっと心配・・・という声が多いと聞きました。
中でも小さい子供さんがいる家族とか、年配の人、それに初めて日本に来た外国人観光客にとっては、かなり気になる問題だと思います。(できれば熊が出ない温泉地に行きたい・・・)日本には熊が出没しない旅行先はないのでしょうか?
実は、調べてみると、日本には熊が生息していない、または生息が確認されていない地域が複数存在する事がわかりました。
本記事では、そうした「熊の心配をせずに安心して楽しめる温泉地」を中心にご紹介しています。自然豊かな環境で心身ともにリラックスしながら、安全に旅行を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
免責事項
本記事は現時点で熊の生息が確認されていない地域の温泉地をご紹介していますが、野生動物の生態は変化する可能性があります。旅行前には必ず最新の地域情報や自治体の発表をご確認いただき、現地での安全確保は各自の責任においてご注意ください。
※環境省 「クマ類の生息状況、被害状況等について」(pdf)
熊の心配なし!安心して楽しめる温泉地ガイド
日本の熊の生息状況について
まず、日本における熊の生息状況を整理しておきましょう。日本には主に2種類の熊が生息しています。
ツキノワグマは本州と四国の一部に生息する比較的小型の熊で、胸に白い三日月模様があるのが特徴です。一方、ヒグマは北海道にのみ生息する大型の熊で、体重は最大で400kgにも達します。
今年熊が目撃された市区町村をまとめてみた pic.twitter.com/Jm2M97zzcu
— える (@L_yukisuki) October 18, 2025
こちらの地図を見て気付いた人もいるかもしれませんが・・・実は、クマがいない都道府県も存在します。本州では唯一千葉県にツキノワグマの生息が確認されていません。また、四国の一部地域、九州全域、そして沖縄県にも熊は生息していません(2025年10月19日現在)。
千葉県に熊がいない理由
千葉県、特に房総半島に熊がいない理由はいくつか考えられています。まず、房総半島が地理的に孤立していること。
「千葉県には熊はいない」って事は知ってたんだけど、本州で熊がいないの千葉県だけなのか。
— 夜桜工房 (@yozakurakoubou) August 23, 2025
因みに猪も全滅したのに誰かが持ち込んだらしくて増えてるし、キョンに至っては農家が親の仇の様に恨むほどたくさんいる。 https://t.co/pzsDrnlIFV
そして、他の地域から千葉県に到達するには利根川のような大きな川を越える必要があり、さらに大都市部を通過しなければならないため、熊の移動が困難だったと考えられています。
九州・四国の状況
九州では過去には熊が生息していましたが、現在は絶滅したとされています。九州の山々が分断されていることや、冬眠のためのエネルギー源となる食料が不足していることなどが、絶滅の原因として挙げられています。
国立研究開発法人「森林総合研究所」によれば「九州のツキノワグマは、1987年に大分県で捕獲されて以降、確実な目撃情報もなく、現在では絶滅してしまったと考えられています。」との記述も見つけました。
四国については、一部例外はあるものの、香川県や愛媛県など、多くの地域で熊の生息が確認されていません。
熊のいない地域のおすすめ温泉地
それでは、熊の心配なく安心して楽しめる温泉地を、地域別にご紹介していきます。
千葉県の温泉地
房総半島に位置する鴨川温泉は、太平洋に面した美しい海岸線と温暖な気候が魅力です。海の幸が豊富で、新鮮な魚介類を使った料理を楽しめます。鴨川シーワールドも近く、ファミリーでの旅行に最適です。泉質はナトリウム・塩化物泉で、神経痛や筋肉痛、冷え性などに効果があるとされています。
房総半島の中央部に位置する養老渓谷は、四季折々の自然美を楽しめる渓谷で、特に紅葉の時期は多くの観光客で賑わいます。渓谷沿いには複数の温泉宿があり、森林浴と温泉を同時に楽しめます。ハイキングコースも整備されており、安全に自然散策ができます。
鯛の浦で有名な小湊地区にある温泉地で、漁港町ならではの情緒が味わえます。新鮮な地魚料理と温泉を楽しみながら、のんびりとした時間を過ごせます。誕生寺などの史跡も近く、歴史散策も楽しめます。
九州の温泉地
九州は「温泉天国」と呼ばれるほど温泉が豊富で、しかも熊が生息していないため、安心して温泉巡りを楽しめます。
日本一の源泉数と湧出量を誇る別府温泉。「地獄めぐり」で有名な観光地でもあり、様々な泉質の温泉を楽しめます。市街地から山間部まで多様な温泉地が点在しており、好みに応じて選べます。泉質のバリエーションが豊富で、美肌効果が高い温泉も多くあります。
おしゃれな温泉街として人気の由布院。由布岳を望む美しい景観と、洗練された雰囲気の宿やカフェ、雑貨店が魅力です。女性やカップルに特に人気が高く、ゆったりとした時間を過ごせます。金鱗湖周辺の散策も楽しめます。
阿蘇の北部に位置する黒川温泉は、情緒あふれる温泉街が魅力です。「入湯手形」を購入すれば、複数の旅館の露天風呂を巡れるシステムが人気で、温泉街全体で訪れる人をもてなす雰囲気があります。自然に溶け込むような景観づくりがされており、日本の原風景を感じられます。
薩摩半島の南端に位置する指宿温泉は、「砂むし温泉」で有名です。温泉で熱せられた砂に埋まる独特の入浴スタイルは、他ではなかなか体験できません。海沿いの温泉地で、開聞岳の美しい姿を眺めながら温泉を楽しめます。
1300年以上の歴史を持つ古湯。朱塗りの楼門が印象的で、大正時代の公衆浴場「元湯」は国の重要文化財に指定されています。透明で柔らかい湯質は「美人の湯」として知られています。
四国の温泉地(熊のいない地域)
日本最古の温泉のひとつとされる道後温泉。道後温泉本館は国の重要文化財で、夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場する歴史ある温泉です。松山市の市街地に位置しているため、アクセスも良好で、周辺には商店街や観光スポットも充実しています。
金刀比羅宮の参拝と合わせて楽しめる温泉地。讃岐うどんの本場でもあり、温泉と美食を同時に楽しめます。歴史ある神社仏閣も多く、文化的な旅を楽しみたい方におすすめです。
沖縄の温泉地
沖縄にも温泉があることを知らない方も多いかもしれませんが、実は複数の温泉施設が存在します。
那覇空港から車で約15分の瀬長島にある温泉。海を眺めながら入浴できる露天風呂が魅力で、飛行機の離着陸も見られます。リゾート感覚で温泉を楽しめる新しいスタイルの温泉施設です。
名護市にある温泉施設で、美ら海水族館からも近い立地。沖縄観光の合間に気軽に立ち寄れます。地下1400メートルから湧き出る天然温泉で、ミネラル豊富な泉質が特徴です。
熊のいない温泉地を選ぶメリット
熊のいない地域の温泉地を選ぶことには、様々なメリットがあります。
- 精神的な安心感
何よりも、熊との遭遇を心配せずに自然散策や温泉を楽しめる安心感は大きいでしょう。特に小さなお子様連れのご家族にとっては重要なポイントです。 - 自由な散策が可能
熊のいる地域では、早朝や夕方の散策を控えるよう推奨されることがありますが、熊のいない地域ではそうした時間帯の制約を気にせず、自由に行動できます。 - アクセスの良さ
千葉県や九州、四国の温泉地の多くは、比較的アクセスが良好な場所にあります。交通の便が良いため、気軽に訪れやすいのも魅力です。 - 多様な観光の選択肢
これらの地域は、温泉以外にも海や歴史的建造物、テーマパークなど、多彩な観光スポットがあります。温泉と組み合わせて、充実した旅行プランを組めます。
旅行を計画する際のポイント
熊のいない温泉地への旅行を計画する際のポイントをいくつかご紹介します。
- 季節を考慮する
千葉県や九州、四国は比較的温暖な気候ですが、季節によって楽しみ方が変わります。春は新緑、夏は海水浴、秋は紅葉、冬は温暖な気候を楽しむなど、訪れる時期を考えて計画しましょう。 - 温泉の泉質を調べる
温泉地によって泉質は様々です。美肌効果を求めるのか、療養目的なのか、目的に応じて温泉地を選ぶとより満足度の高い旅行になります。 - 周辺観光も含めて計画
温泉だけでなく、周辺の観光スポットや食事処も事前にリサーチしておくと、より充実した旅行になります。地域の特産品やグルメ情報もチェックしておきましょう。 - 宿泊施設の選択
大型ホテルから小さな旅館まで、様々なタイプの宿泊施設があります。旅行のスタイルや予算に応じて選びましょう。最近は、日帰り温泉施設も充実しているので、宿泊しなくても温泉を楽しめます。
まとめ:熊が出没しないおすすめの温泉地
熊の出没ニュースが増える中、安心して温泉旅行を楽しみたい。幸いなことに、日本には熊が生息していない、または生息が確認されていない地域が複数存在し、そうした地域にも素晴らしい温泉地が数多くあります。
千葉県、九州、四国の一部、沖縄など、これらの地域では熊の心配をすることなく、自然の中での散策や温泉を心ゆくまで楽しめます。それぞれの地域には独自の魅力があり、温泉だけでなく、食文化や観光スポットも充実しています。
次の温泉旅行を計画する際は、ぜひこれらの「熊のいない温泉地」を選択肢に入れてみてください。安全で安心な環境の中で、心身ともにリラックスできる素晴らしい旅になることでしょう。
家族連れでも、カップルでも、友人同士でも、誰もが安心して楽しめる温泉旅行で、日本の温泉文化を存分に味わってください。